グラビマージブレンダー(サイロブレンダー)
優れた混合性能に加え、シンプルな構造でランニングコストが抑えられます。
テストプラントによる混合テストも可能です。
このほど、当社がノウハウを取得、世界に向け展開していくこととなりました。
是非、ご用命下さい。
グラビマージブレンダーの使用例
1.ロットの均一化
製造設備の特性に起因する同一ロット内のバラツキは避けて通れません。本ブレンダーにより短時間で確実な混合を行いロットの均一化にお使い下さい。
2.移行品の処理
樹脂製造プラント等でのグレード切り替え時に発生する移行品の処理にお使い下さい。移行品を効果的に活用することにより大幅なコストダウンが可能になります。当社ではM1値の他、分子量での管理に使用した実績もあります。
3.異種ペレットの混合
本グラビマージブレンダーでは、従来のブレンダーでは困難であった少量品のブレンドも可能です。重量比90:10程度の混合でも確実な混合が行えます。
4.異なるMI値の混合
異なるMI値の製品を混合する場合には理論的に求められる対数平均MI値に近い混合結果を得ることが必要ですが、本ブレンダーはこれにお応えすることが可能です。また、MI値差が大きい製品同士の混合にも安心してお使いいただけます。
ブレンド性能
グラビマージブレンダーの性能はBF(ブレンドファクター)で定量的に評価します。
BFの定義
σob:入口及び出口で採取した一連のサンプルから計算した見掛けの標準偏差 サンプリング誤差及び測定誤差の修正をしていない値
σsa:σobを測定する際に生じるサンプリング及び分析の誤差による標準偏差
σc:サンプリング誤差及び分析誤差を修正した真の標準偏差
f:ブレンダーの入口
d:ブレンダーの出口
モデルT
・トップフィル
・内部循環
・フィードしながら同時に循環/ブレンドが可能
⇒ブレンド性能の向上とブレンド時間の短縮
・フィード用及び循環用の2系列のブロワーを使用
・一体型のファインセパレーターを取付可能(オプション)
・ブレンド性能例:3ターンでBF=22.0
モデルB
・ボトムフィル
・内部循環
・フィードしながら同時に循環/ブレンドが可能
⇒ブレンド性能の向上とブレンド時間の短縮
・ブロワーは1系列のみ、フィード用ブロワーで循環可能
⇒設備費の低減
ただしフィードの空気輸送用とブレンド用のブロワーを1台で兼用するので適用には制約がある
・一体型のファインセパレーターを取付可能(オプション)
・ブレンド性能例:3ターンでBF=22.0
モデルG
・トップフィル
・必要に応じて外部循環可能
・中央のリフトパイプがない
⇒構造が簡単
⇒大型のサイロに適している
・基本的にはワンスルーの運転
⇒高度のブレンド性能が必要な場合は外部循環が可能
・同じターン数でのブレンド性能はモデルT及びBより高い
・ブレンド性能例:3ターンでBF=40.0 1スルーでBF=2.4
一体型ファインセパレーター
グラビマージブレンダーにオプションでファインセパレーターを取り付けることができる。従来のシステム(下図1)ではファインセパレーターを別に配置している。この配置では余分な機器が必要であるばかりではなく余分な動力も必要となってくる。
モデルT及びモデルBグラビマージブレンダーでは、一体型のファインセパレーターで投入中及びブレンド中にファインを分離できる。これによってロータリーフィーダーを2台、ブロワー1台、ファン1台、サージビン1基、及び従来のファインセパレーターが不要になる。ある例では動力が170BHPも節約になった。
一体型ファインセパレータを取り付けたグラビマージブレンダー
一体型のファインセパレーターはモデルB(ボトムフィル)又はモデルT(トップフィル)のいずれにも取付可能両方ともシンプルで余分な機器が不要で動力の消費が少なくなるのでコスト効率がよい。
ブレンドテスト装置
当社ではお客様のご要望にお応えすべく1m3のテスト装置をご用意しております。本ブレンダーの優れた混合性能をご確認いただくとともに、本ブレンダーならではの様々なアプリケーションをご提案させていただきます。是非ご活用下さい。
テスト装置仕様
1.ブレンダー本体
容量:0.93m3
2.ホッパー
容量:1.15m3
3.ルーツブロア
風量:2〜4.3m3
吸込圧力:−250mmAq
吐出圧力:2500mmAq
電動機:50Hz/5.5kW(200V/4P)
4.ロータリーバルブ
搬送能力:50〜500kg/hr(VVVF制御)
電動機:50Hz/0.75kW(200V/4P)
5.バグフィルター
能力:8m3/分
空気圧:7kg/cm3
6.ロードセル(4点指示)
秤量:0〜500kg
風袋重量:160kg